もう一人の女

土曜日の　飲みデ―トは　彼女と二人きりでは　無かった。

彼女の友人で　俺とも　長い付き合いの
"0"

三人とも　同年代で　既婚者。
子供も成長し　時間や　お金にも
余裕の出来た　中年組

0は　旦那との不仲、飼ってる高齢の犬の心配、離婚して戻ってきた　娘の事など　酒の力もあったのか　吐き出しては　酒をくらいの　繰返し

顔立ちは　派手めで　明るい　イメ―ジがあったのだが　笑っていても
どこか暗く　沈んでるような印象を受けた。

ただ　孫の話になると　人が変わったように　目を輝かせてやがる(笑)

そんな三人でいった　二次会のスナック

ママを含めた　この三人は　前職で
同僚だったこともあり　今でもたまに
集まり　悪巧みをする仲

皆　激しく飲み騒ぎ歌い　中年の　内に
秘めた　ストレスを　発散

そこへ　バ―テンの　若者が　出勤してきた。

顔付きは　KO 寸前の魔裟斗を　思い出す。
筋肉質　色黒　髭を伸ばした野性的男

ただ　声が　哀川翔に似ていて　そのギャップが　俺には　ウケる

0は　へべれけになり　踊り出した。

見たこともない　へんてこりんな踊り
魔裟斗も　便乗し　二人で　バカ踊りを
楽しんでいた。
体を密着させ　腰をくねらせ　鼻の下を
伸ばす　0 (^-^)v


若い女を　鼻の下を伸ばして　口説く
おっさんにしか　見えなかった(笑)


それにしても　楽しそうだった
乙女のような笑顔が　素敵に思えた。

俺も　誰かを　こんな風に　笑わせることが出来るよう　男として人として成長すると　固く　心に誓う。